輝

キャッチセールス

駅前とかデパートの前とかでよくやってるやつですが

実はだいぶ前（1年半くらい前？）に引っかかったことがありました。

引き留めてきたのは、ハーフの人で、凄く日本語が上手い人。
キャッチセールスと言えば…とりあえず話をして売ってくる
イメージでした。
が、その人はちょっと変わっていて、何だか自分自身のポリシーを持っている方でした。
「セールスはとりあえず売ればいい！という志向の元、接客をすることが多いですが、私はそういうのは嫌い。そんな押し売りみたいに売った物なんて…「物」がかわいそうです。
だから、いらないという人には売りたくない」

みたいな感じに言ってた気がします。

自分の取り扱う商品（そして、仕事）にこれ程までも自尊心を持てるものか

プロとしては甘いのかもしれない。
でも、この人は実際に責任者に近い地位にいる偉い人なのです
つまり、仕事はできると認められた人…

こんな凄い人もいるのか…と、心底関心した覚えがあります



最初は適当に雑談して帰るつもりでしたが
店長に変わってから話が一変

結局買っちゃったんですね(笑)
その時、指輪をプレゼントできるような相手もいなかったのに…です


で、さすがに後になってこれいらない！と思って
クーリングオフ制度を使用
担当者ともめましたが結局はお互いに納得できたということで話はクーリングオフ適用ということで決着

めでたく返品完了となり、そういうことがあったのもすっかり記憶から消えてしまいました。
（たまにふと思い出すことはありましたが）


昨日、担当者から
今月付で仕事を辞めるというメールが来ました。

少々驚きました。

普通に考えてみてください。
顧客なら、その担当者として退職の知らせはすることがあるかもしれませんが
一度かかわったと言っても、最早顧客ではないのですよ？
寧ろクーリングオフをされた相手として敬遠するのがふつうです。
だというのに、わざわざ連絡をしてくださるとは…
契約を破棄した電話を入れた時

「お客ではなくなっても、一度担当を受けた以上、（個人的に）サポートをしていくつもりです」

と言ってました。
結局それ以降その人とのかかわりはありませんでした。



結婚され、体調も崩したということで辞めるそうですが
もっと違う形で出会えていればいい友人になれたかもしれません
時々ふと思い出すことがあったのは、やはり、担当者さんに何かを感じたからだと思います

どんな仕事でも、働けばお金はもらえる
ですが、自分のポリシーをもって働いてる人の姿はこんなにも印象に残るものなのですね

不思議な縁でしたが、ホント、良い人と出会ったのだな…そう思いました

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